ワークライフバランスの改善が目的の転職の際に気を付けること

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新卒として入った会社がそれはそれはもうひどい会社ってことは、いまや珍しいことではありません。

サービス残業は当たり前、休日出勤も日常茶飯事。
一人ひとりに割り当てられている業務量が明らかに多くて、激務に追われる毎日。
なのに給料は安くてボーナスも少ない。
そんな実態だから当然、社内の雰囲気も悪くて居心地も悪い。

「なんだここは!!こんなところに居たら身体を壊しちまう!」

ここまで酷いとはいかなくともこれに近いような環境の職場は、残念ながらまだまだ少なくない。
こんなはずではなかったのに・・・と頭を抱える新入社員の人も多いことでしょう。

不幸なことにそういう職場で働くことになってしまったのならば、個人的にはさっさと転職をした方が良いと思います。
例え3年未満だろうが1年未満だろうが、どうせ見限るなら早い方が良い。
ダメな会社に居続ける程、リスキーなことはありませんよ。

もちろん無理してでもそこに留まることに何かしらの価値があるのなら話は別です。
そこでしか得られないスキルがあるとか、尊敬できる先輩・上司がいるとか・・・。
しかしそうでないのなら、それは時間を無駄にしているのと同じこと。
辞めるべき会社を見極めよう。会社を辞めたい時に考える3つの観点。

かといって特に何の対策もせずに転職活動をしてしまうと、また前回と同じような環境の悪い会社に就職してしまうこともあり得る。
これが転職の難しさであり、敬遠しがちな要素でもあるんですよね。
今いる環境よりもっと良い環境で働くために転職したのに、転職先も前職と変わらないくらい酷い環境なんて・・・悲惨です。

ならばどうすれば良いのか?
何に注意すれば良いのか?
そしてどこから情報を仕入れれば良いのか?

今回はこの辺について考えてみます。

求人要項は信用するな!

日本は世界一求人要項で嘘をつくと揶揄されています。
ここは本当に日本の悪いところですよねー。

実際、求人要項なんてのは”お知らせ”程度のものでしかないようです。
求人要項の内容と現場環境が明らかにかけ離れているようであっても、会社を法的に責めることはできないのだそうな。
だから求人要項に書いてあることは全て参考程度に捉えるべき。
間違ってもそのまま鵜呑みにしてはいけません!

例えば「勤務時間は9:00~18:00」「残業代全額支給」って書いてあったとしても、本当はほぼ毎日22時まで働かざるを得ない環境で、残業代なんて全額出やしない・・・なんてことはザラ。
残業代が出るのは繁忙期だけとか、予算を達成した月だけとか、前年度の売り上げを越えた月だけとか・・・
そんなことがまかり通っているのが現実です。

もし残業した分だけ全て残業代を払ってしまえば、体力のない中小企業なんてあっという間に潰れてしまいますからね。
だから規制しようにも徹底的にできない訳です。
あぁ、闇の深いこと・・・。

みなし残業を導入しているところは注意!

まず「みなし残業」について簡単に説明すると、基本給や年棒にあらかじめ一定時間の残業代を含めるということ。
実際の残業時間と関係なく、一定額の残業代しか毎月支払われないのです。

だから残業が少ない月ならば余分に残業代が貰えるからお得だけど、逆に残業が多い月だと実際に残業した分よりも残業代が少なってしまうから働き損になってしまう。

一見メリットとデメリットがあるように見えますが・・・、みなし残業を導入している会社は日常的に残業が発生しているものだと考えるべきです。
だって残業があまり発生しない会社なら、みなし残業を導入したところで何のメリットもないですからね。
むしろ本当は残業していないのに残業代を払ってしまうような事態になりかねない。

つまり毎日のように残業している会社が、残業代を少しでも抑えようとしてみなし残業制度を導入している訳です。

もちろん本来のみなし残業制度には適用される職種が定められていたり、労働者が不利にならないような法的ルールが色々とあるんですが、そういったことを守らないグレーな会社なんてまだまだ山ほどありますからね。
みなし残業制度自体は悪くないのですが、それを悪用しようとする会社がたくさんあるということです。

「まあ残業が無くなるように毎日効率的に働けば君たちは得するから頑張れや。」
ってな感じで押し通してくるところもあるでしょう。
そういったところの大体は、毎日激務で常に残業せざるを得ないような環境ですよ。
そこに”異議アリッ!!”って物申すのはなかなかハードルが高いですよね・・・。

こういった理由から、残業が少なくてワークライフバランスの取れる職場で働きたいのならみなし残業があるところは避けた方がベターです。

求人要項の給与の欄に

  • 基本給〇〇万円(うち〇〇万円はみなし残業代とする)
  • 基本給〇〇万円(〇〇時間の残業代含む)

このような記載がされていれば、みなし残業制度を導入しているので注意しましょう!

ただ・・・実際のところ求人要項に残業について何かしらの記載をする会社なんて多くありません。
先述の通り、求人要項には本当のことなんて書きませんからね。
会社側が不利になるようなことは一切記載しません。

入社してみて初めてみなし残業制度の存在を知るなんてこともあり得るでしょう。
必ず入社する前にその辺のことを調べておくべきです。

裁量労働制を導入している会社も注意!

こちらもまず「裁量労働制」について説明すると、あらかじめ月〇〇時間働いたことにするという「みなし時間」を取り入れるというもの。

例えばみなし時間を1日8時間に設定するならば、1日に6時間働いても10時間働いても、8時間分のお給料が支払われるということです。

そのかわり、出勤時間や退勤時間は個人の自由なんです。
いつ来ても良いし、いつ帰っても良い。
しっかりと成果を上げて、利益を出してくれれば良いという考えですね。

この制度が導入されていれば、朝型の人は朝早くから仕事して昼過ぎぐらいに帰るとか、逆に夜型の人は昼過ぎに出社するとかもできる訳です。
もしくは週の半分に思いっきり仕事して、残りの半分は休むというのも可能。
働き方は個々人の裁量に任せてくれるので、自分に合う方法で働くことができる。

これこそワークライフバランスを重視している働き方だと思うかもしれませんが・・・
残念なことにこの裁量労働制も会社が残業代を減らすために導入している場合が多いのが現実です。

「みなし時間」内にとてもさばき切れないような量の仕事を振ってきて、長時間労働の激務を余儀なくされているところが多いんです。
特に消費者に向けたサービスを提供しているtoCの会社では、こういう実態に陥っているところも少なくありません。

しかも時間内に終わらないことについては「お前の能力が足りていないから」ですからね。
たとえ会社側の経営方法に欠陥があったとしても、責任を負わされるのは従業員。
ほんと、世の中って理不尽。

なので、裁量労働制を導入している会社は地雷の可能性が高い。
ワークライフバランスを求めるのならば、避けた方が無難でしょう。

業種・職種によって残業が当たり前のところもある

事務職と営業職とでは、営業職の方が圧倒的に残業が多い。
そのかわり給料は低いですが・・・事務職の方がより多くのプライベートの時間を確保できるでしょう。
大学職員や経理などが事務職の代表例ですね。

業界別だと、メディアや広告などの情報を扱う分野の仕事は拘束時間がかなり長い。
情報はスピードが命ですからね。
新情報が出てくるたびにそれを捕まえに行って、発信しなければなりません。

あとは販売・小売などの接客業や飲食業も残業は多く、こういったところはみなし残業制度を導入しているところも少なくありません。
特にアルバイトを雇って店舗を運営するような会社は、アルバイトが集まらなかったりシフトに穴が空いたりするとサービス残業や休日出勤は当たり前の世界ですからね・・・。
ワークライフバランスの欠片もありません。

IT業界も残業が多いと言われていますが、下請けの仕事がメインの会社に限ります。
社内SEや会社の情報システム部所属だったりすると、割と余裕があるみたいですよ。
下請けがメインの会社だと、厳しい納期に追われて残業に次ぐ残業だと聞きます・・・。
IT業界は「下請けの下請けの下請け・・・」というようなピラミッド構造が著しい業界なので、IT企業を志望するのなら就職候補に挙がった会社の取引先を徹底的に調べておくべきです。

逆に残業が少ない業界は、電力・ガスなどのエネルギー業界が特に少ないと言われています。
あとは自動車・機械部品などの製造業も、繁忙期以外は残業が少ないそうですよ。
お盆前や年末年始などの工場が停止する前の時期はかなり忙しいみたいですけどね。

また、消費者向けのサービスを提供しているtoCの会社よりも、企業に対してサービスを提供するtoBの会社の方が、残業や休日出勤は少ない傾向にあると言われています。
ただ先述の通り、いくらtoBでも下請けがメインだと話は別。

ワークライフバランスを重視して就職先を探すにしても、残業が少ない業界にだけ絞るのは少々厳しい。
だからまずは、残業が多い業界を避けるようにすることが重要でしょう。
それだけで転職失敗の可能性はかなり低くなるはず。

転職エージェントに情報を提供してもらおう

転職先のイメージや業界の希望が固まったら、次は転職エージェントを利用するのがオススメ。
募集要項に載っていないような情報を手に入れるためには、転職エージェントはピッタリの手段です。

というのも、転職エージェントの人達は提携している会社に実際に足を運んで社員や社長と話をしている場合が多いので、その会社の雰囲気や社風について具体的に教えてもらうことができるんです。

さらにはちょっと聞き辛いことも転職エージェントを経由して聞き出すこともできます。
まさしく月の平均残業時間のことだったり、残業代に関わることだったり・・・
デリケートな部分も、第三者のエージェントが相手なら気兼ねなく尋ねることができる。

もちろん転職エージェント側も、候補会社の悪い部分を積極的に言いはしません。
でも転職した人が後から「聞いてたのと違う」と言って辞めてしまうのが、転職エージェントからしたら大ダメージになるんですよね。
だから変に嘘を言うことはまずありません。
聞かれたことはきちんと答えようとしてくれるので、求人サイトを眺めるだけよりもよっぽど信憑性があります。

失敗しない就職をするためには、とにかく就職候補先の情報を集めること!
そして納得の行く会社に入社するために、惜しみない準備をして臨むことです!

転職エージェントはその辺のサポートもしてくれるので、本当に心強いですよ。
会社の情報を手に入れるために、そして万全に準備をするために、転職エージェントを利用しない手はありません。

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