転職の相談相手は転職エージェントが最も適任なのか

tenshoku-soudan

転職というのは人生を左右する大きな決断のひとつ。
転職について考えを巡らせていると、不意にくる不安の波に襲われて苦しくなってしまうものです。

「本当に転職すべきなのか。」
「転職しても大丈夫なのか。」

できることなら、こういった転職すべきかどうかの相談を誰かにしたい。
そして色んな人の様々な意見を参考にして、慎重に決めていきたいですよね。
自分ひとりだけで決断するには、なかなかに重たい問題でしょう。

かといって、転職に関することはとってもデリケートなもの。
特に初めての転職の時は、相談しようにも誰に相談すれば良いのかわからないでしょう。
家族?同僚?先輩?友人?はたまたエージェント?

散々迷った挙句、不適切で無責任なアドバイスを貰ってしまったが故に、結果として誤った選択をしてしまうことも少なくない。
転職の相談相手はできるだけ慎重に選んだ方が良いでしょう。

家族は安定を求める傾向にある

転職の相談をするとして、まず頭によぎるのは“家族”という人も多いでしょう。
いくら「自分の人生は自分で決める!」と言ったって、家族はやっぱり別。
家族に何にも言わずに転職してしまうというのは不誠実です。

かといって、転職の相談相手として家族を選択するのは良いとは言えないのが実際のところ。

どうしても家族は安定を求めるものです。
無難に、そして地道に生きていって欲しいと願うものです。
それゆえ世間一般の正論を言ってしまいがち。

例えば「まずは3年勤めてから」とか「転職先も同じ」とか、そういうありふれた意見を言うことが多いんです。
また世代間が大きく異なるために、転職に対する考え方が今の時代と大きく異なっていることもあるでしょう。
こればかりは仕方ないことですが、昔の物差しのまま転職について語られるなんて良くあることなんです。

これらの点から、家族を転職の相談相手として選ぶのは適切ではありません。

家族への相談は、自分を見つめ直す手段

しかしだからと言って家族への相談を無視することは、先程も言った通り不誠実です。
仮に転職したとしても遅かれ早かれ報告しなければならないことなのだから、転職を考えている段階で一度相談をするのがベストでしょう。

でも家族は転職に関して消極的なのは先述の通り。
ならば家族に転職の理解を得るのと同時に、自分の考えを一旦整理する機会と捉えてみましょう。

  • 「今の仕事にどんな不満があるのか」
  • 「その不満は転職で改善することなのか」
  • 「転職先の目途はたっているのか」
  • 「それらは家族を納得させ得るものなのか」

今の職場に居続けることと転職することの両方をしっかりと熟慮してみましょう。
そうすることで”もう今すぐ辞めたい”という感情を抑え、論理的に判断することができるはず。

~参考~
辞めるべき会社を見極めよう。会社を辞めたい時に考える3つの観点。

転職の相談相手として、同僚や先輩・上司はNG

最も身近で転職の相談がしやすい人物の候補として、職場の同僚や先輩は筆頭になることでしょう。
同じ環境に身を置く者として職場の実態も分かっているし、不満も共通なことが多いから共感されやすく、色々と話しやすいものです。

しかし、同じ職場で働いている人に転職の相談をするのは控えた方が良い。
たとえ相手がどれだけ信頼のおける人で、仲が良いとしてもです。

まず転職を考えている相手に対して、これまで通りに接することは簡単ではありません。
どうしても「コイツ辞めるんだよなぁ・・・」という考えがよぎってしまうもの。
特に一緒に頑張ってきた仲間が辞めるとなれば、誰しも少なからずショックを受けます。

ましてや転職を考えているなんて噂が広まってしまえば、色々と面倒なことが起こりかねない。
転職の相談相手としていくら信用に足る人物がいるとしても、わざわざそんなリスクを負う必要はありません。

さらに言えば、もし今の職場で重要な戦力として働いているならば、転職の相談をしたところで全力で止められるのがオチです。
そうなってしまえばもはや相談どころじゃないですよね。
最悪の場合喧嘩になってしまうことだってあるでしょう。

なので、転職の相談は社内に悟られない様に水面下で行うのが基本であり鉄則です。
そして転職先が決まり次第、職場にその旨を伝えればOK。

もちろんお世話になっている先輩や上司には、あらかじめ挨拶をしておく方が良いでしょう。
ただそれは相談ではなくあくまで報告です。

転職の相談相手は社外の友人・知人がベスト

なるべく異業種の人を転職の相談相手にした方が、より客観的な意見を得ることができます。
欲を言えば、自分よりも人生経験豊富な先輩が良いでしょう。
まああまりにも歳が離れていると価値観が異なり過ぎて参考にならない場合もありますが・・・。

もし転職経験がある友人・知人がいるならば、転職の相談を聞いてもらうと良いでしょう。
転職した結果どうだったか、転職の際に注意すべきことは何か、転職時に行ったことは何かなどなど、その人ならではの具体的で現実的な意見を得ることができます。

また”そもそも今転職すべきかどうか”という最も欲しい意見を、最も客観的な立場から言ってくれるのは、そういった利害関係が全くない友人・知人だけ。
身近にそういう人がいるならば、居酒屋にでも誘って色々と話すことをオススメします。

転職の相談相手としてのエージェント

題目にもある通り、転職のことなら転職エージェントに聞けば良いやって思うかもしれません。
確かに転職エージェントの人達は、転職に関わる相談事には懇切丁寧に対応してくれます。
話もしっかり聞いてくれるし、それに対する答えも教えてくれるでしょう。

ただ転職エージェントというのは、転職させてナンボの商売ということに注意しなければなりません。
求人を出している企業に転職希望者を紹介して、紹介料を受け取ることで利益を出すというビジネスですからね。
それゆえどうしても”転職大賛成!”の意見に偏りがちです。

ハッキリ言って、転職エージェントでは全く客観的な意見は得られないと思っておくべきです。

転職エージェントに相談すべきことは、転職先として希望する企業の内定の取り方。
【転職のことなら何でもご相談下さい!】なんて言うでしょうが、「転職すべきかどうか」ということを相談したところで返ってくる答えは決まっています。

そこを勘違いして、転職エージェントの言うことを全て鵜呑みにしてしまうのは危険。
エージェントの言うことは参考程度に留めるという意識を常に持つようにして、自分でしっかり吟味して決断することが大切です。

転職の相談をしようかなと頭をよぎった時、実はもう答えは出ている

今いる職場に不満を感じて「転職しようかなーどうしようかなー」って悩むことは、おそらく誰もが一度は経験することでしょう。
でもそこから誰かに転職の相談をするとか、求人サイトから応募してみるとか、転職するために実際にアクションを起こす人って、それほど多くはないと思うんです。

転職したいけどなかなか一歩が踏み出せない・・・。
そうしているうちにズルズルと勤め続けてしまって、転職のタイミングを逃してしまう人も少なくないでしょう。

だからこそ、転職のための一歩を勇気を出して踏み込んでみて下さい。
そして何故転職したいのかという気持ちを言葉にして誰かに伝えてみて下さい。
すると自分の中にある「転職したい」という気持ちがどんどん形になり、「転職する」という答えが自分の心の奥深くに既に存在していたことを知るでしょう。

相談に来る人というのは、実は既に自分の中に答えを持っていて、それを後押ししてくれる何かを求めて相談に来るのだそうです。
つまり転職の相談をしたいと思った時点で、自分の中には「転職する」という答えが既にあるということ。

転職であれ何であれ、結局物事を決断するのは自分。
自分の本当の気持ちに気付いて行動するのか、妥協をしながら日々を過ごすのか、どっちが良い結果になるかは一概には言えないけれど・・・
より良い環境を求める意欲と、そのために挑戦するという情熱は失わない様にすべきではないでしょうか。

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